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心理カウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?資格・仕事内容・どっちがおすすめか比較

心理カウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?資格・仕事内容・どっちがおすすめか比較

「人の相談に乗る仕事がしたい」

そう思って資格を調べていると、心理カウンセラーやキャリアコンサルタントという名前を目にすることがあります。

どちらも「相談者の話を聴いて支援する」というイメージがあるため、

「心理カウンセラーとキャリアコンサルタントは何が違うの?」

「資格を取るならどっちがいい?」

「国家資格なのはどちら?」

と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

私も、この2つを比べるときに大切なのは、単純に「どちらの資格のほうが上か」を考えることではないと思っています。

それよりも、

自分は何について相談に乗りたいのか

を考えることが大切です。

心理的な悩みや人間関係などへの支援を専門的に学びたいのか。

それとも、就職・転職・働き方・職業選択など、仕事やキャリアについて相談に乗りたいのか。

ここが見えてくると、自分が選ぶべき資格もかなり整理しやすくなります。

この記事では、心理カウンセラーと国家資格キャリアコンサルタントについて、資格制度・相談内容・活躍分野・取得方法などの違いを比較します。

「人を支援する仕事に興味はあるけれど、まだ具体的な資格を決められていない」という方は、自分がやりたいことを整理しながら読み進めてみてください。


心理カウンセラーとキャリアコンサルタントの違い【比較表】

最初に、心理カウンセラー系資格とキャリアコンサルタントの大まかな違いを整理しておきます。

心理カウンセラー系とキャリアコンサルタントの違いがひと目で分かる比較図
比較項目心理カウンセラー系キャリアコンサルタント
主な支援内容心理的な悩み、人間関係、ストレス、自己理解など。資格・立場によって異なる就職、転職、職業選択、職業生活設計、職業能力開発、キャリア形成など
資格制度さまざまな資格がある国家資格
国家資格か「心理カウンセラー」という単一の国家資格ではない。心理職には国家資格の公認心理師がある国家資格
取得方法資格によって大きく異なる受験資格を満たし国家試験を受験。合格後に登録
主な活用分野資格・専門領域・勤務先によって異なる企業、人材、教育、就労支援、キャリア相談など
更新制度資格によって異なる登録継続には5年ごとの更新が必要
向いている目的心理学・カウンセリング・心理支援を学びたい仕事・就職・転職・キャリア形成を支援したい

キャリアコンサルタントは、職業選択や職業生活設計、職業能力の開発・向上などに関する相談を扱う国家資格です。

一方、「心理カウンセラー」という名称は、一つの国家資格を指す言葉ではありません。

心理分野にはさまざまな資格があり、その中には国家資格の公認心理師もあります。

そのため、

「心理カウンセラーは民間資格、キャリアコンサルタントは国家資格だから後者のほうが上」

という単純な比較はできません。

資格制度だけでなく、そもそも目指している専門領域が違うからです。

最初の判断基準としては、

心理面を支援したいのか、それとも仕事やキャリアを支援したいのか

を考えてみると分かりやすいでしょう。


心理カウンセラーとは?資格は1種類ではない

心理カウンセラーについて調べると、いろいろな資格名が出てきます。

ここで戸惑う人もいるかもしれません。

それは、「心理カウンセラー」という言葉そのものが、一つの資格だけを表しているわけではないからです。

心理カウンセラーは特定の1資格を指す言葉ではない

一般的に「心理カウンセラー」という言葉は、人の心理的な悩みなどについて相談支援を行う人を広くイメージして使われています。

しかし、資格を調べてみると、

  • 大学や大学院などで専門的に学ぶルートが関係するもの
  • 資格認定団体が認定するもの
  • 民間スクールや通信講座などで学べるもの

など、さまざまです。

そのため、

「心理カウンセラーの資格が欲しい」

という段階では、まだ資格選びとしては少し広い状態です。

まず、

「心理学そのものを専門的に学びたいのか」

「カウンセリングの方法を学びたいのか」

「仕事として心理支援に携わりたいのか」

「現在の仕事や生活に心理学の知識を活かしたいのか」

など、自分の目的を整理してみるとよいでしょう。

同じ「心理カウンセラー」というイメージでも、目的によって必要な学び方は変わります。

心理系には国家資格の公認心理師もある

心理系資格について説明するときに、特に注意したいのが公認心理師です。

公認心理師は、公認心理師法に基づく心理職の国家資格です。

そのため、

「心理系資格には国家資格がない」

という理解は正しくありません。

また、臨床心理士など、心理分野で広く知られている資格もあります。

この記事では心理系資格を一つひとつ詳しく比較するのではなく、

「一般的に心理カウンセラー系資格を検討している人」と「国家資格キャリアコンサルタントを検討している人」では、何を基準に選べばいいのか

という視点を中心に見ていきます。


国家資格キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタントは、働くことやキャリア形成に関する相談を専門領域とする国家資格です。

キャリアコンサルティングでは、職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発・向上などが重要なテーマになります。

少し言葉が固いですが、身近な相談に置き換えると、

「自分に向いている仕事が分からない」

「このまま今の会社で働き続けるか迷っている」

「転職したいけれど、次に何をしたいのか整理できない」

「育児と仕事を両立しながら、これからの働き方を考えたい」

「学生の就職活動を支援したい」

など、「働くこと」に関係する悩みや選択を支援するイメージです。

キャリアコンサルタントを名乗るには、所定の受験資格を満たして国家試験を受け、学科試験と実技試験の両方に合格したうえで、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。

「相談に乗る仕事」という言葉だけを見ると心理カウンセラーと似ていますが、キャリアコンサルタントは特に仕事・職業・キャリア形成というテーマが明確なのが大きな特徴です。

キャリアコンサルタントの仕事内容や国家資格としての仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

国家資格キャリアコンサルタントとは?仕事内容・資格制度・取得方法をわかりやすく解説


違い①相談する内容|心理の悩みか、仕事・キャリアか

心理カウンセラーとキャリアコンサルタントを選ぶとき、最も分かりやすい違いが「何について相談に乗るのか」です。

ここを整理するだけでも、自分に向いている方向がかなり見えてきます。

心理カウンセラー系は心理面への支援に関心がある人向け

心理カウンセラー系では、資格や専門領域によって異なりますが、

  • 心理的な悩み
  • 人間関係
  • ストレス
  • 自己理解
  • 家族関係
  • 心理学やカウンセリング

などを扱うものがあります。

「人はなぜこのように感じるのだろう」

「悩んでいる人の心理に寄り添いたい」

「カウンセリングそのものを学びたい」

という興味が強い人は、心理系資格を詳しく調べていくほうが自然でしょう。

ただし、心理系資格にはさまざまな種類があります。

また、医療・診断・治療などに関係する領域では、それぞれの専門職や資格の役割があります。

「カウンセラー資格を取れば、どのような相談にも専門的に対応できる」というものではないため、資格ごとの専門性や活動範囲は確認しておきたいところです。

キャリアコンサルタントは仕事やキャリア形成への支援が中心

キャリアコンサルタントの場合、テーマはより「働くこと」に寄っています。

たとえば、

  • 就職
  • 転職
  • 職業選択
  • キャリアプラン
  • 職業生活設計
  • 働き方
  • 職業能力の開発・向上

などです。

ここで、自分が将来どんな相談に乗っている姿を思い浮かべてみてください。

たとえば、

「転職したいけれど、何をしたらいいか分からない」

という人と一緒に今後のキャリアを整理する。

「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」

と悩んでいる学生の話を聞く。

「これから管理職になるべきか、専門職として進むべきか迷っている」

という会社員のキャリアについて考える。

こうした相談に関わる自分を想像して、

「こういう支援をしてみたい」

と感じるのであれば、キャリアコンサルタントはかなり目的とつながりやすい資格です。

「人の話を聴きたい」だけでは決めなくてもいい

どちらにも共通して、人の話を聴く場面があります。

だからこそ、

「話を聴く仕事が好きそうだから心理カウンセラー」

と資格名だけで決めてしまうと、あとから「自分が本当にやりたかった支援とは少し違った」と感じる可能性があります。

もう一歩だけ具体的にして、

どんな悩みについて話を聴きたいのか

まで考えてみましょう。

これは資格選びでかなり大切なポイントです。


違い②資格制度|国家資格を取りたいならどう考える?

資格選びでは、

「どうせ勉強するなら国家資格がいい」

と考える人もいると思います。

資格制度の分かりやすさを重視するのであれば、ここも比較ポイントになります。

キャリアコンサルタントは国家資格

キャリアコンサルタントは、法律に基づく国家資格です。

登録制の名称独占資格であり、国家試験に合格しただけではなく、名簿に登録して初めて「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

受験資格、国家試験、登録、更新という制度が明確なので、

「制度として位置づけが分かりやすい資格を選びたい」

という人にとっては検討しやすいでしょう。

ただし、

国家資格=取得すれば必ず仕事になる

という意味ではありません。

資格を取ったあとに、

「どこで使いたいのか」

「これまでの職歴とどう組み合わせるのか」

まで考えておくことも大切です。

「心理カウンセラー」は単一の国家資格名ではない

「心理カウンセラー」という名称自体は、キャリアコンサルタントのように一つの国家資格名を指しているわけではありません。

そのため、心理カウンセラー系資格を検討するときは、

  • 資格の正式名称
  • 認定している団体
  • 学習内容
  • 取得条件
  • 取得後に想定される活用方法

まで確認したほうが安心です。

資格名が似ていても、学習内容や取得条件が同じとは限りません。

心理分野には国家資格の公認心理師がある

「国家資格が欲しい」という理由だけでキャリアコンサルタントを選ぶ前に知っておきたいのが、公認心理師です。

公認心理師は心理職の国家資格として制度化されています。

そのため、

「心理支援を専門にしたい。でも国家資格も取りたい」

という人は、キャリアコンサルタントと比較するだけでなく、公認心理師になるための教育ルートも含めて確認したほうが目的に合う場合があります。

大切なのは、

「国家資格が欲しい」だけではなく、「何の専門家になりたいか」までセットで考えること

です。


違い③活躍する分野|どんな場所で資格を活かしたい?

資格を選ぶときは、勉強する内容だけではなく、

「取得したあと、どこで活かしたいのか」

も考えてみましょう。

心理系は取得資格や専門領域によって異なる

心理系の場合は、取得する資格によって活動分野が大きく変わります。

たとえば国家資格の公認心理師は、保健医療、福祉、教育など幅広い分野と関係しています。

一方、民間のカウンセリング系資格については、それぞれ目的や位置づけが異なります。

そのため、

「心理カウンセラー資格を取ればカウンセラーとして就職できる」

と単純に考えるのではなく、目指している資格が実際にどのような分野で活かされているのかまで確認することが大切です。

キャリアコンサルタントは仕事との接点を考えやすい

キャリアコンサルタントの場合は、仕事・職業・キャリア形成という領域がはっきりしているため、

  • 企業・人事
  • 人材育成
  • 人材紹介
  • 人材派遣
  • 大学・学校等での就職支援
  • 就労支援
  • キャリア相談

など、自分の仕事との接点を考えやすい特徴があります。

たとえば現在人事で働いている人なら、

「社員とのキャリア面談に関心がある」

というところから資格を検討できます。

人材業界で働いている人なら、

「求職者の転職支援に、キャリアについての学びを活かしたい」

という目的も考えられます。

また、

「今はまったく別の仕事だけれど、将来的に人の就職やキャリアを支援する仕事に関心がある」

という人が学び始めることも考えられます。

もちろん、資格だけで希望する職種に就けるとは限りません。

それでも、自分の経験と資格をどう組み合わせられるかをイメージしやすいのは、キャリアコンサルタントを検討するうえで一つのポイントになるでしょう。


違い④取得方法|未経験から目指すなら?

「興味はあるけれど、自分は未経験だから無理なのでは?」

と感じる人もいるかもしれません。

ここでは取得ルートも比較してみます。

心理カウンセラー系は資格によって取得ルートが違う

心理カウンセラー系資格は、資格によって取得方法がかなり異なります。

通信講座やスクールで学ぶものもあれば、大学・大学院などで専門的な教育を受ける必要がある資格もあります。

そのため、

「心理カウンセラー資格は簡単」

「短期間ですぐ取れる」

と一括りにはできません。

気になる資格を見つけたら、

  • 受講・受験資格
  • 必要な学習期間
  • 費用
  • 認定条件
  • 取得後にできること

を一つずつ確認しましょう。

キャリアコンサルタントは国家試験の受験資格が必要

キャリアコンサルタント国家試験は、誰でもそのまま申し込める試験ではありません。

受験資格には、厚生労働大臣が認定する養成講習を修了した人や、一定のキャリアコンサルティング実務経験を有する人など複数のルートがあります。

ここは特に注意したいところで、

「未経験=受験できない」ではありませんが、「未経験なら無条件で受験できる」わけでもありません。

自分がどの受験資格に該当するのかを確認する必要があります。

未経験者なら養成講習ルートを検討しやすい

キャリアコンサルティングの実務経験がない人の場合、候補になるのが厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習を修了するルートです。

このルートがあることを知ると、

「今まで人事やキャリア相談の仕事をしていないから、自分には無理かも」

と思っていた人でも検討しやすくなります。

ただし、養成講習の修了は国家資格そのものの取得ではありません。

養成講習を修了して受験資格を得たあと、国家試験に合格し、さらに登録手続きを行う必要があります。

ここは間違えやすいので、覚えておきましょう。

未経験の場合にどの受験ルートを選べるのか詳しく確認したい方は、受験資格についてまとめた記事も参考にしてみてください。

キャリアコンサルタントは未経験でも目指せる?受験資格・実務経験なしからの取得方法を解説


心理カウンセラーとキャリアコンサルタントはどっちを選ぶ?

ここまで違いを見ても、

「内容は分かった。でも結局、私はどちらなんだろう?」

と迷う人もいると思います。

そんなときは、資格名から考えるのを一度やめてみるのがおすすめです。

自分が将来どんな相談を受けたいのか

から考えてみましょう。

「心理カウンセラー系/キャリアコンサルタント」目的別かんたん選択チャート

心理的な悩みへの支援をしたいなら心理系資格を検討

たとえば、

「人の心について深く学びたい」

「心理的な悩みを抱える人への支援に関わりたい」

「カウンセリングそのものに強く興味がある」

という人なら、目的に合う心理系資格を探すほうが自然です。

その場合は、単に取得しやすい資格を探すのではなく、

「自分が目指している支援をするためには、どんな教育や資格が必要なのか」

という順番で考えてみてください。

仕事・就職・転職の相談をしたいならキャリアコンサルタントを検討

一方、

「転職に悩んでいる人の相談に乗りたい」

「学生の就職活動を支援したい」

「働く人が今後のキャリアを考える手助けをしたい」

「人事や人材の仕事に活かせる学びをしたい」

という人には、キャリアコンサルタントが目的と結びつきやすいでしょう。

個人的には、この違いを考えるとき、

「相談者が自分の前に来たとき、どんな話を一緒に考えたいか」

を想像してみると分かりやすいと思います。

人の心そのものを深く支援したいのか。

それとも、その人の仕事・職業・働き方について一緒に考えたいのか。

ここが資格選びの大きな分かれ目です。

国家資格を取りたい人も「何を支援したいか」を先に考えよう

国家資格という言葉には安心感がありますし、「せっかく勉強するなら国家資格を」と考えるのも自然です。

ただ、資格取得には時間も費用もかかります。

国家資格という理由だけで選ぶより、

自分が学びたい内容と資格の専門領域が合っているか

まで確認してから決めたほうが、納得して学びやすいでしょう。


心理カウンセラー系資格が向いている人

ここまでを整理すると、心理カウンセラー系資格は次のような人が検討しやすいでしょう。

  • 心理学を中心に学びたい
  • カウンセリングについて学びたい
  • 心理的な悩みへの支援に関心がある
  • すでに目指したい心理系資格が具体的に決まっている
  • 特定の心理支援やカウンセリング手法に関心がある
  • 国家資格かどうかだけでなく、学ぶ内容そのものを重視したい

特に、

「私は心理について学びたい」

という気持ちがはっきりしているなら、無理にキャリアコンサルタントと比較し続ける必要はありません。

その目的に合った心理系資格を詳しく調べていきましょう。


キャリアコンサルタントが向いている人

一方、キャリアコンサルタントは次のような人が検討しやすい資格です。

  • 就職相談に関わりたい
  • 転職相談に関わりたい
  • 働き方について相談に乗りたい
  • キャリア形成を支援したい
  • 人事・人材分野で活かしたい
  • 学生の就職支援に興味がある
  • 就労支援に関心がある
  • 働く人の職業選択を支援したい
  • キャリア支援分野の国家資格を取得したい

この中に、

「まさに自分がやってみたいこと」

と感じるものがいくつもあるなら、心理カウンセラー系だけでなく、国家資格キャリアコンサルタントを具体的に調べてみる価値があります。

特に「人の相談に乗る仕事」と聞いたとき、心理相談よりも仕事・就職・転職・働き方の相談を思い浮かべていた人は、キャリアコンサルタントのほうがイメージしていた仕事に近いかもしれません。


仕事・キャリア支援をしたいなら国家資格キャリアコンサルタントがおすすめ

ここまで比較して、

「心理支援そのものを専門にしたいわけではなさそう」

「自分が興味を持っているのは、仕事や働き方について相談に乗ることだった」

と気づいた人もいるのではないでしょうか。

その場合は、国家資格キャリアコンサルタントから検討するのがおすすめです。

特に、

  • 人の相談に乗る仕事がしたい
  • 就職や転職を支援したい
  • 働く人のキャリアを支援したい
  • 人事や人材、教育分野に興味がある
  • 職業選択について相談に乗りたい
  • キャリア支援について体系的に学びたい
  • その分野の国家資格を取得したい

という人には、資格の専門領域と目的がつながりやすいでしょう。

ここで伝えたいのは、

「キャリアコンサルタントのほうが心理カウンセラーより優れている」

ということではありません。

心理支援をしたい人にとっては、目的に合う心理系資格を選ぶほうが自然です。

反対に、

仕事やキャリアを支援したい人なら、その領域を専門とするキャリアコンサルタントを選ぶ理由がある

ということです。

資格選びでは「有名だから」「取りやすそうだから」より、自分がやりたいこととの一致を大切にしたいですね。


キャリアコンサルタントをおすすめする5つの理由

仕事やキャリアの支援をしたい人にキャリアコンサルタントをおすすめする理由を、もう少し具体的に見てみましょう。

1.国家資格として制度化されている

キャリアコンサルタントは国家資格で、試験・登録・更新の仕組みが制度として整えられています。

資格の正式な位置づけが分かりやすいため、

「取得する資格がどのような制度なのかを明確にしたい」

という人にとって判断しやすいポイントです。

もちろん、国家資格だから自動的に就職できるわけではありません。

あくまで資格を選ぶための一つの材料として考えましょう。

2.仕事・キャリア支援という専門領域が分かりやすい

キャリアコンサルタントは、職業選択や職業生活設計、職業能力の開発・向上など、働くことに関する支援を扱います。

そのため、

「何を学ぶ資格なのか」

「誰のどんな相談に関わるのか」

をイメージしやすいのが特徴です。

資格取得後の方向性を考えるうえでも、この専門領域の分かりやすさはメリットでしょう。

3.企業・人材・教育・就労支援などとの接点を考えやすい

キャリア支援は、企業の人事、人材サービス、教育、就労支援などさまざまな場面と関係します。

現在の仕事と組み合わせる方法を考えたり、将来関わりたい分野を考えたりしやすいのも特徴です。

たとえば、

「人事経験+キャリアコンサルタント」

「人材業界での経験+キャリアコンサルタント」

「教育関係の経験+キャリアコンサルタント」

といったように、これまでの経験と組み合わせて活用方法を考えることもできます。

資格だけで仕事が決まるわけではありませんが、

「自分の経験をどう活かせるだろう?」

という視点から考えやすい資格ではあります。

4.未経験でも養成講習ルートを検討できる

「キャリア支援の仕事をしたことがないから受験できないのでは?」

と思っている人にとって知っておきたいのが、養成講習ルートです。

厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講習を修了することは、国家試験の受験資格を得るルートの一つです。

そのため、所定の実務経験がない人でも、自分の状況に応じて養成講習ルートを検討できます。

これは未経験から資格を目指したい人にとって、かなり重要なポイントです。

実務経験がなく養成講習ルートを考えている方は、養成講習の仕組みや選び方を先に確認しておくと分かりやすいです。

キャリアコンサルタントは未経験でも目指せる?受験資格・実務経験なしからの取得方法を解説

5.自分自身のキャリアを考えるテーマにも触れられる

キャリアについて学ぶということは、相談者を支援するための知識だけに触れるわけではありません。

職業選択や働き方、キャリア形成について考えていく中で、

「自分自身はこれからどう働きたいのだろう」

と自分のキャリアを振り返る機会にもなり得ます。

もちろん、資格を取得すれば人生や仕事の悩みが解決するという意味ではありません。

ただ、

「人を支援するために学びたい」

という目的と、

「自分のこれからの働き方についても考えたい」

という関心が重なっている人には、学ぶテーマそのものが身近に感じられるでしょう。


キャリアコンサルタントを目指す前に知っておきたい注意点

キャリアコンサルタントに興味が出てきたとしても、メリットだけを見て決めるのはおすすめしません。

資格取得までには、時間も費用もかかります。

申し込む前に注意点も確認しておきましょう。

国家試験に合格する必要がある

養成講習を修了しただけではキャリアコンサルタント資格を取得したことにはなりません。

受験資格を満たしたあと、国家試験を受験する必要があります。

試験は学科と実技で行われ、実技試験には論述と面接があります。

そのため、知識を覚えるだけでなく、実技に向けた練習も必要になります。

養成講習を利用する場合は費用がかかる

養成講習を利用して受験資格を得る場合は、受講費用も考えておく必要があります。

スクールによって料金やサポート内容などが異なるため、

「一番安いところ」

だけで選ばず、

  • 受講しやすさ
  • スケジュール
  • 学習サポート
  • 試験対策
  • 振替制度
  • 利用できる給付制度

なども含めて比較したほうがよいでしょう。

受講前にどのくらい費用が必要なのか確認しておきたい方は、養成講習の料金についてまとめた記事も参考にしてください。

地域連携プラットフォームの料金はいくら?受講料・追加費用・給付金をわかりやすく解説

働きながらなら学習時間の確保も必要

養成講習への参加に加え、試験に向けた学習や実技練習の時間も考える必要があります。

特に仕事や家庭と両立しながら取得を目指す人は、

「通えるか」

だけではなく、

「数か月間、このスケジュールを続けられそうか」

という視点で講習を選ぶことが大切です。

登録後も5年ごとの更新がある

キャリアコンサルタントは、資格登録後も5年ごとの更新が必要です。

更新には所定の講習を受ける仕組みがあります。

取得時の費用や時間だけでなく、その後も学びを続ける資格であることは知っておきましょう。

資格を取れば仕事が保証されるわけではない

ここも大切です。

国家資格ではありますが、

「取れば必ず転職できる」

「資格だけで収入が上がる」

というものではありません。

取得後にどう活かせるかは、これまでの経験や勤務先、目指す仕事などによって変わります。

資格取得そのものをゴールにするより、

「この資格を何に使いたいのか」

まで考えておくと、学ぶ目的もぶれにくくなるでしょう。

取得後に後悔しないために、メリットだけでなくデメリットや注意点も先に確認しておくのがおすすめです。

地域連携プラットフォームのデメリットは?キャリアコンサルタント養成講習の注意点を解説


心理カウンセラーとキャリアコンサルタントは両方取る必要がある?

心理とキャリアの両方に興味があると、

「両方取ったほうが強いのかな?」

と考えることもあると思います。

ただ、最初から両方取得する必要はありません。

資格が多ければ多いほどよい、とは限らないからです。

まずは、

自分が何について相談に乗りたいのか

を決めてみましょう。

たとえば、

「仕事やキャリアの相談を中心にしたい」

という目的が明確なら、まずキャリアコンサルタントを目指し、その後、必要性を感じた段階で心理学やカウンセリングについて追加で学ぶという考え方もあります。

反対に、

「心理支援そのものを専門にしたい」

という人なら、自分が目指す心理系資格に必要な教育ルートを優先するほうが自然です。

資格を増やすことより、

自分が行いたい支援に必要な学びを選ぶこと

を大切にしてみてください。


未経験からキャリアコンサルタントを目指す方法

ここまで読んで、

「自分にはキャリアコンサルタントのほうが合っていそう」

と感じた人向けに、資格取得までの大まかな流れを整理します。

未経験からキャリアコンサルタントになるまでの5STEP図解

STEP1:キャリアコンサルタントの仕事内容・資格制度を理解する

まずは資格を申し込む前に、

「キャリアコンサルタントは何をする資格なのか」

を確認します。

特に、

自分は本当に仕事・キャリアの支援をしたいのか

を考えておくことが大切です。

ここで目的が合っていれば、次に受験方法を調べていきます。

STEP2:国家試験の受験資格を確認する

次に、自分がどの受験資格に該当するのか確認します。

認定養成講習の修了や一定の実務経験など、複数の受験資格があります。

「未経験だから養成講習」

とすぐに決めるのではなく、まず自分の経歴で受験資格を満たしていないか確認してみましょう。

制度は変更される可能性もあるため、実際に受験するときは最新の公式情報を確認してください。

STEP3:必要なら厚生労働大臣認定の養成講習を受講する

別の受験資格を満たしていない場合は、厚生労働大臣認定の養成講習を検討します。

ここで初めて、

「どこの養成講習を受けよう?」

というスクール選びが必要になります。

養成講習によって、

  • オンライン・通学
  • 受講料金
  • 日程
  • サポート
  • 試験対策
  • 振替制度

などに違いがあります。

ここは資格取得のしやすさにも関わるので、いくつか比較してから選ぶのがおすすめです。

STEP4:国家試験を受験する

受験資格を満たしたら、国家試験を受験します。

試験は学科と実技で実施され、実技には論述と面接があります。

養成講習を選ぶ段階から、

「実技試験に向けてどんな練習ができるか」

まで確認しておくとよいでしょう。

STEP5:合格後に登録手続きを行う

学科・実技試験に合格したあと、「キャリアコンサルタント」と名乗るためには名簿への登録が必要です。

さらに登録後は更新制度があります。

つまり、

受験資格を得る → 国家試験 → 合格 → 登録 → 更新

までが制度全体の流れです。


キャリアコンサルタント養成講習はどう選ぶ?

未経験などで養成講習ルートを利用する場合、次に迷いやすいのがスクール選びです。

どこも「キャリアコンサルタント養成講習」なので同じように見えるかもしれませんが、受講のしやすさや料金、サポートには違いがあります。

働きながら受講するなら、特に次のポイントを比較しておきましょう。

キャリアコンサルタント養成講習を選ぶ5つのチェックポイント

1.オンラインか通学か

まず確認したいのが受講スタイルです。

通学には、

「直接学びやすい」

というメリットを感じる人がいる一方、

「毎回会場まで移動するのが大変」

という人もいるでしょう。

反対にオンラインなら、自宅から参加できる講習を選ぶことで移動時間を抑えやすくなります。

ただし、

「オンライン=好きな時間に動画を見るだけ」

とは限りません。

リアルタイムで参加する授業などもあるため、具体的な受講形式と出席条件を確認しておきましょう。

2.料金だけでなく総額を見る

養成講習を比較するとき、どうしても最初に目が行くのは料金です。

もちろん受講料は重要ですが、

  • 教材費
  • 試験対策
  • 補講
  • 振替
  • その他必要になる費用

なども確認したいところです。

表示されている受講料だけではなく、

資格取得を目指すまでにどの程度の費用を考えておく必要があるのか

という視点で比較すると分かりやすくなります。

3.教育訓練給付制度などの対象か確認する

講習によっては、教育訓練給付制度などを利用できる場合があります。

ただし、制度には対象者や利用条件があります。

広告などの「○%給付」といった数字だけを見て、

「自分も必ずその金額が戻る」

と考えないようにしましょう。

利用を検討する場合は、対象講座かどうかに加え、自分自身が支給要件を満たしているかも公的な案内で確認することが大切です。

給付制度を利用できるか気になる方は、対象条件や申請時の注意点をこちらで確認してみてください。

地域連携プラットフォームは給付金対象?最大80%になる条件と申請手順を解説

4.受講日程が生活に合っているか

働きながら資格を目指すなら、実はかなり重要なのがスケジュールです。

  • 土日中心か
  • 平日中心か
  • 開講時間
  • 受講期間
  • 欠席時の対応
  • 振替制度

などを見ておきましょう。

いくら評判のよい講習でも、自分の生活に合わなければ続けにくくなります。

「申し込めるか」ではなく、

「最後まで受講できそうか」

まで考えて選びたいところです。

5.試験対策やロールプレイの練習環境を見る

キャリアコンサルタント試験には実技試験があり、論述と面接が行われます。

そのため、養成講習を比較するときは、

  • 面接対策
  • ロールプレイ練習
  • 論述対策
  • 質問できる環境
  • 修了後の試験対策

なども確認してみましょう。

特に初めて相談実務を学ぶ人にとっては、

「実際に練習できる環境があるか」

は見ておきたいポイントです。


オンラインで学びたいなら地域連携プラットフォームも候補

ここまで比較して、

「キャリアコンサルタントを目指してみたい」

「未経験なので養成講習ルートを検討したい」

というところまで決まったら、具体的な講習を比較する段階です。

特に、

「仕事を続けながら学びたい」

「毎回の通学時間をできるだけ減らしたい」

「オンライン対応の講習から選びたい」

という人なら、オンラインで受講できる養成講習を中心に比較してみるとよいでしょう。

その候補の一つとして、地域連携プラットフォームのキャリアコンサルタント養成講習があります。

ただし、ここで大切なのは、

オンラインだから、あるいは特定の講習だから無条件におすすめ

と決めることではありません。

自分に合うかどうかは、

  • 受講料金
  • 日程
  • オンラインでの受講方法
  • 振替制度
  • 学習サポート
  • 試験対策
  • 給付制度
  • メリット・注意点

などを比較したうえで判断するのがよいでしょう。

「地域連携プラットフォームが少し気になるけれど、申し込む前にもっと詳しく知りたい」

という人は、料金・口コミ・メリット・デメリットなどをまとめて確認してから判断するのがおすすめです。

地域連携プラットフォームについて、料金・口コミ・メリット・デメリットまでまとめて確認したい方は、こちらの記事で詳しく整理しています。

地域連携プラットフォームの料金はいくら?受講料・追加費用・給付金をわかりやすく解説

心理カウンセラーとの比較からここまで読んできた人なら、

「資格を取るべきか」

ではなく、

「キャリアコンサルタントを目指すなら、どの養成講習が自分に合うか」

という次の段階に進んでいるはずです。

焦って一つに決めず、働き方や予算、受講しやすさを比べながら選んでみてください。

現在の開講日程や受講料金など、最新情報を確認したい方は公式ページもチェックしてみてください。

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心理カウンセラーとキャリアコンサルタントについてよくある質問

心理カウンセラーとキャリアコンサルタントはどっちが上?

どちらが上という関係ではありません。

心理系資格とキャリアコンサルタントでは、専門領域や資格制度が異なります。

心理的な悩みへの支援を専門にしたいのか、仕事やキャリア形成を支援したいのかで考えるほうが分かりやすいでしょう。

心理カウンセラーは国家資格?

「心理カウンセラー」という名称自体は、単一の国家資格名ではありません。

ただし、心理職には国家資格の公認心理師があります。

心理系資格を検討するときは、「心理カウンセラー」という広い言葉だけで判断せず、具体的な資格名と取得条件を確認しましょう。

キャリアコンサルタントは国家資格?

はい。キャリアコンサルタントは国家資格です。

国家試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿へ登録することで「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

登録を継続する場合は5年ごとの更新が必要です。

転職相談をしたいならどっち?

就職・転職・職業選択・今後の働き方など、キャリア形成に関する相談を中心に支援したい場合は、キャリアコンサルタントが目的と合いやすいでしょう。

ただし、相談内容に心理面の専門的な支援が必要な場合は、それぞれの専門領域を混同しないことが大切です。

メンタルヘルスの相談をしたいならどっち?

心理的な支援そのものを専門にしたい場合は、目的に合った心理系資格・教育ルートを検討しましょう。

キャリアコンサルタントは仕事やキャリア形成について支援する専門家であり、心理専門職の代替資格として考えるものではありません。

未経験でもキャリアコンサルタントを目指せる?

所定の受験資格を満たす必要がありますが、キャリアコンサルティングの実務経験がない場合でも、厚生労働大臣認定の養成講習を修了して受験資格を得るルートがあります。

まずは自分がどの受験資格に該当するかを確認しましょう。

心理カウンセラーとキャリアコンサルタントは両方取ったほうがいい?

必ずしも両方必要ではありません。

まず、

「自分は何について相談に乗りたいのか」

を整理しましょう。

キャリア支援が中心ならキャリアコンサルタントを先に検討し、その後必要に応じて心理学やカウンセリングを学ぶという方法もあります。

反対に心理支援そのものを専門にしたい場合は、その目的に合う心理系資格を優先したほうがよいでしょう。


まとめ|仕事やキャリアの相談をしたいならキャリアコンサルタントを検討しよう

心理カウンセラーとキャリアコンサルタントは、どちらが優れているかで比べるものではありません。

一番大切なのは、

自分は何を支援したいのか

です。

心理学やカウンセリングを学び、心理的な悩みへの専門的な支援に関わりたいのであれば、目的に合った心理系資格を調べてみましょう。

一方、

  • 就職
  • 転職
  • 働き方
  • 職業選択
  • 職業生活設計
  • キャリア形成

について相談に乗りたいのであれば、国家資格キャリアコンサルタントは目的とつながりやすい資格です。

最初は、

「人の相談に乗れる資格が何か欲しい」

という漠然とした気持ちでも大丈夫です。

そこから、

「心理とキャリア、私はどちらについて相談に乗りたい?」

と考えてみてください。

もし、

「自分が支援したいのは、心理そのものというより仕事や働き方かも」

と感じたなら、次はキャリアコンサルタント国家試験の受験資格を確認してみましょう。

実務経験など別の受験資格を満たしていない場合は、厚生労働大臣認定の養成講習を修了して受験資格を得るルートもあります。

その段階になったら、

「どの養成講習なら働きながら続けられそうか」

「料金やサポートは自分に合っているか」

を比較していけば大丈夫です。

オンラインで学べる講習を探しているなら、地域連携プラットフォームも候補の一つとして、ほかの講習と比べながら確認してみてください。

地域連携プラットフォームが自分に合うか、料金・口コミ・メリット・デメリットをまとめて確認したい方はこちらをご覧ください。

地域連携プラットフォームの料金はいくら?受講料・追加費用・給付金をわかりやすく解説

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最終的には「人気があるから」ではなく、自分が支援したいテーマと、自分が続けやすい学び方に合っているかで選ぶのがおすすめです。